作曲家 金子忍の 提供できる仕事

歌作りサポート

歌作りは、詞の言葉との対話

 日本語のことばには、それぞれのことばがもともともっているリズムと抑揚、そして「しらべ」があります。

 それは、そのことばの意味と“感情”を自然に表現しています。

 

「歌作り(ご自身による作曲)のサポート」は、ことばの声を聞くことのお手伝い。

 

たとえば、

 ♪○○ちゃん♪  ♪はぁい♪

という呼び出し歌は、

ことば(名前)の抑揚に自然に音程を沿わせたいわば即興作曲。

ことばを口ずさむうちに自然に生まれてくる「しらべ」の輪郭や色合いを確かめながら、

ご一緒に「音楽」へと高めていきます。

 

 

 『歌作りサポート』って…?

 作曲を依頼しようと思われる=オリジナルの音楽を必要とされる(歌いたい、演奏したい、BGMとして使いたい等)=方の多くは、その音楽で表現したい(既成の音楽では表現し得ない)“何か”を、漠然とでも、もっていらっしゃることでしょう。それは想いであったり、メッセージであったり、イメージであったり…。


 その“何か”“自分で”思い通りに音楽(歌・曲)という形にできれば、本当は一番しっくりくるはず。…ですが、なかなか簡単にはいかない、のですよね。

 でも、できることなら“自分で”曲を作ってみたいという気持ちをおもちの方もずいぶんいらっしゃるのではないでしょうか。


 そんな想いを形にするお手伝いをさせていただくためのプログラムが『歌作りサポート』です。


 
 『歌作りサポート』は、理論ややり方を教える作曲教室ではありません。
 ご自身(個人とは限りません)が想いを歌にする(そして自分で歌う)ための“伴走”“交通整理”“カウンセリング”のようなものです。
 ですから、ご自身の経験や技術によってはもちろんですが、誰が、誰のために、どんな想いを歌にするのか、どんな想いで歌うのか、どのように(生or録音)聴いてもらうのか、によって、サポートの仕方も変わってきます。
 基本的には器楽曲ではなく歌詞のある“歌”を作る(歌詞に作曲をする)ことを前提にしています。

 

実績例)

・よさこいソング『一期一笑』横浜国立大学教育人間科学部附属横浜小学校・2012年6学年クラス)

・運動会ソング『友情の花』横浜国立大学教育人間科学部附属横浜小学校・2005年運動会プロジェクト)

・劇中歌『空っぽの宇宙』(作詞・目﨑剛/青葉区小中高生ミュージカル2016参加者有志)

詳しい実践の記録はこちら

 

 他

 


サポートの実際
 直接お会いしてお話を伺いながら、詞を作り、そこからメロディーを生み出し歌にまとめ上げてゆく工程を、ご一緒に個人レッスンの形で進めていきます。数人のグループや学校のクラスなど数十人~100人くらいまでのグループを対象にしたワークショップの形態も可能です。


以下のような流れになります。

1,歌に折り込みたい想いを見つけ出し、書き出し、それをご一緒に歌詞の形に整えてゆきます。(※1)

 

2,そのことばたちに込められた意味や想いをひもとき、ことばの中に眠っている「しらべ」をご一緒に見つけ出していきます。

3,少しずつ形ができてきたメロディーを、実際に歌ったり演奏したりして確認しながら記譜してゆきます。(※3)

4.想い描かれているイメージを伺いながら、それにあう和音(コード)を選んで、確認しながらつけてゆき、メロディーと和音(コード)の入った楽譜ができてゆきます。

5,最終的に使われる用途(生で歌うのか、録音をするのか、等)とご希望のイメージを伺いながら、完成したメロディーが最も生きる楽器構成を考えてアレンジの仕方を提案させていただき、最終的な完成形(楽譜や音源)を、後日、ご希望(用途)に応じてカラオケ音源もしくは演奏用アレンジ楽譜(あるいは両方)、仮歌入り音源などにしてお渡しします。(※5)

 

(※1)

すでに、詞を作られている場合、その詞を一語一句変えないで作曲したいという場合はそのようにしていきますが、ご希望があれば、曲をつけるための“歌詞”としてより磨き上げていくお手伝いもいたします。
  たとえば、同音異義語の多い熟語は、耳で聞いただけではどの意味かわかりにくく、歌詞には不向きの場合が多くあります。また、漢語はイントネーションが平 坦なので、自然なメロディーをつけた場合、同じ音程がつづいて変化のないメロディーになりやすいということがあります。一方、ひらがなで書かれる和語の方 が、同じ意味でも様々な詩的な表現やニュアンスの違いがあり、イントネーションも変化に富むので、動きのあるメロディーが自然に付いていく、という特徴が ある、といった具合に、具体的に曲にしていくことやその曲を聴き手として聴いた場合を想定したアドバイスをさせていただきます。
 →実践例)『走れ、はやたろう』(劇団銅鑼)・『ブタッコリーの歌』(21世紀文化振興会)

 

(※3)

すでに曲まで作られている場合、歌う人の声の質や声域に合っているか検証して、もっとも歌い手の魅力が表現できる音域で記譜や移調したり、一部のメロディーを修正したり、転調させたりする提案などをさせていただくことができます。

 →実践例)『おばあちゃんの記憶』(あそび劇表現活動Museumアフタフバーバン)

 

(※5)

ご自身の曲なので、ご自身や関係の方が歌われるのが一番良いと思いますが、専門の歌い手による高いクオリティーの歌入り音源がほしいという場合には、時間と費用はかかりますが、ご相談いただければ可能です。

 →詳しくは『レコーディング(歌入れ)』のページ